ページの先頭へ戻る

黄昏のディストピア

【注意】
内容についてはネタバレになるため伏せますが、いわゆる敗北国家もの、ディストピアものの短編です。
現実と創作の区別ができない方、寝取られ趣味を持たない方は閲覧をご遠慮ください。
特定の国家、文化、歴史を貶める意図はありませんが、通常の感性からは不快に感じられる可能性があります。
本作品は韓国人に日本人が寝取られる「k国もの」ではありませんが、
同様の作品に耐性のある方のみお楽しみください。




「野球・・・やめちゃうんですか?卒業したら」
チアリーディング部の大きなショルダーバッグを揺らしながら、隣を歩いていた理沙がつまらなそうに尋ねたので、ケンジは言葉に窮してしまった。

「先輩が本場で野球してるところ、見てみたかったな」

9月の夕陽が、土手を歩く2人の影を長く伸ばしている。眼下に広がるグラウンドでは、野球部の1、2年生が大きな声を出してバッティング練習に汗を流していた。ケンジたち3年生が抜けて、部では先日新体制での練習がスタートしたばかりだ。ここから500ヤードは離れているため、一人ひとりは豆粒のようにしか見えないが、ケンジはスイングの様子を見るだけで後輩を見分けることができた。木田、ナベ、ジョー、敬一郎。みんな一緒に戦った大切な仲間たちだ。

「野球な、続けられたら続けたいと思ってるよ。せっかくずっと頑張ってきたんだし」

ケンジにはそう答えるのが精一杯だった。本当ですか、と理沙が嬉しそうにほほえんだので、余計なことを言わなくてよかったなとほっとする。実際のところ、ケンジがあちらの大学で野球を続けることはほぼ不可能だったが、真実を告げて理沙をがっかりすることもあるまい。夏の大会が終わって、もう9月も終わる。秋になって、冬がきて、そして春になるころには、ケンジは海の向こうの大学に進学することになっていた。
 2人が通うさくら学園高等学校は、このFAZで唯一の進学校だ。所定の選考さえパスすれば、ケンジのような境遇の生徒でもアメリカの国立大学に進学することができる。ただ、それは1歳年下の恋人、理沙との別れを意味していた。

「それより、勉強の方はどう?理沙も来年には受験だろ」

野球の話をしても暗くなるだけなので、ケンジはからさりげなく話題を切り替えた。

「んー。数学はいいんですけど、古文はどうしても苦手。ゴダンカツヨウとか言われても、今の言葉と根本から全っ然違うじゃないですか。漢字なんかほとんど読めないし」

「まあでも受験には出ないからな、古文。現国と数学は得意なんだろ、そっちだけ頑張っておけばいいと思うよ」

「あは、そうですよね。古文なんて社会に出ても何の意味もないのに、なんで勉強しなくちゃいけないのかな」

 理沙は笑って、古文の教科書に載っていた古い詩をそらんじはじめた。この国がもっとよかったころに歌われた、君主の御代を奉祝するための詩だった。

 ケンジが野球部を引退したので、このころは理沙がチアの練習を終えるのを待って一緒に帰るのが2人の日常だった。駅と住宅街の分かれ道を並んで歩きながら、彼女と他愛もない話をするのがケンジは好きだった。クラスメイトの話、芸能界の話、将来の話。理沙はおとなしい子だが、頭の回転が速く話も上手だ。

「バッグ、重いだろ。持つよ」

「あ・・・ありがとうございます」

 理沙のショルダーバッグを背負ってやり、ケンジはそのかわりにそっと彼女の手を握った。理沙がそっと指を絡めてくれたので、彼はぎこちなく握り返しながら、夕焼けが照らす帰り道を2人で歩いた。1つ年下の理沙と付き合って半年になるが、まだ彼女とはキスまでしかしたことがない。ほとんどの同級生たちと同じように、俺も童貞のまま卒業していくのだろう、と彼は思う。そして、FAZを出たらもう彼女とは会うことはないだろう。それが今どきの男子たちが受け入れている「この国の当たり前」なのだった。

                       * * *

 舘花理沙はチアリーディング部の二年生で、ケンジとは春の大会の応援がきっかけで交際が始まった。チアでは金髪や茶髪の子がほとんどを占める中、彼女はいまどき珍しい黒髪のショートボブで、部活のときだけめがねを外すところがかわいいとケンジは密かに思っていた。
 さくら学園はFAZの西端に位置しているため、米軍基地やその周辺に広がる歓楽街からも遠くない。チア部はHCA資格ほしさにそうした場所に進んで出入りする生徒が多い、というのが男子生徒たちのあいだではもっぱらの噂だったが、理沙はそうしたイメージとは真逆で、おとなしくまじめな性格だった。150センチと背が小さいのがコンプレックスらしく、「神様にはずっと身長のことばっかりお願いしてるんですけど、なかなか聞いてくれないんです」と笑う。彼女はさくら学園でも珍しい熱心なカトリック教徒だった。

 大会の出場が決まり、ケンジがキャプテンとしてチア部に挨拶に行ったときに初めて言葉を交わしたのが理沙だった。帰り道が一緒だったことから合えば挨拶を交わすようになり、交際に発展するまで長くはかからなかった。交際を申し込んだのはケンジからだ。理沙も好意も持ってくれていたようで、「先輩、あたしじゃ不釣り合いかもしれないんですけど・・・。あのう・・・」ともじもじしている姿が可愛くてしょうがなかった。大会は途中で敗退してしまったが、それから半年間、2人は清い交際を続けている。

「そういえばうちのクラスの娘でマキっていたでしょ、こないだの模試でFAZ一位だった」

「ああ、あのまじめそうな子?」

「そう。それがね、昨日で学校やめちゃったんですよ、健診結果でマルが出たから、来月にはロスに行くんだって」

「へえ、それはめでたいね。受験待たずに決まったわけだ」

「ねー。あの娘かなり頑張ってましたからね、彼氏、基地の軍人だったし」

「あー、チアの娘は多いらしいね。あっちで結婚したりするのかな?」

「まさか!でもいいな、あたしも受験しないでHCAになれるならそっちの方が・・・あっ、ご、ごめんなさい」

理沙はなにげなく口走ってしまった一言にまずいと思ったのか、不意に言葉を詰まらせた。ケンジはその言葉が意味するところに少なからず傷ついたが、「いいよ、それが当たり前だと思うよ」と言って努めて平静を装った。厳しい条件をくぐりぬけて「HCA」として渡米するのは、現代の若者たちにとって憧れ以外の何者でもない。ケンジも、理沙が同世代の女子生徒たちと同じようにいろいろな努力をしていることはよく知っているし、実際通学路で「そうした場面」に出くわしたこともあった。ただ、そういう話題には互いに触れないようにしている。ケンジは理沙の健診結果をいちいち聞かないし、理沙もケンジがいずれ受ける「処置」については話さない。恋愛とそういうことは全く別だ。そういう時代なのだ、とふたりとも納得している。

「あの・・・うち今夜ね、両親が出かけてるんです」

駅に向かう理沙と別れるいつもの十字路にさしかかったとき、彼女が耳元で恥ずかしそうにささやいたので、ケンジは「えっ」と驚きの声を漏らした。振り返ると、理沙は顔を真っ赤にしてうつむいていたので、ケンジもつられて胸がどきどきしてしまう。

「えっと、もしよかったら、勉強・・・教えてくれませんか」

「あっ、ああ。いいよ、俺も一度、理沙の家に行ってみたかったし」

「え、そ、本当ですか?」

理沙は自分の不用意な一言で自分を傷つけたと思っているのかもしれない、とケンジは思った。バッグの中に野球部の悪友がくれた避妊具が一つだけ入っているのを思い出して、あいつも役に立つときがあるんだなと苦笑してしまう。

「じゃあ・・・行こっか。暗くなる前に」

ケンジが笑うと、理沙も顔を輝かせて「はい!」と頷いた。

 進学組のケンジは18歳の誕生日から1カ月以内に、州法に基づいて例の「処置」を受けなくてはならない。それまでに、少しでもたくさんの思い出を作っておきたかった。
理沙の小さな手を握って、駅に向かう道を歩き出す。普段なら恥ずかしくて言えないが、なんとなく今だったら言えるような気がして、ケンジは「理沙、愛してるよ」とつぶやいた。理沙は30センチも背丈の違うケンジの肩に身を寄せて、幸せそうに「あたしもです」と答えるのだった。


                       * * *

 この日、2人にとって不幸だったのは、駅前の歓楽街でたむろしていた不良軍人たちと出くわしてしまったことだった。


「おい見ろよ、ジャップのつがいが歩いてるぜ」

「いいねえ、これから猿同士でXXXでもするのかよ?」

「おっとぉ、こっちのメス猿はずいぶん上玉じゃねえか。おい坊主、ちょっと貸してくれよ!」

「ハハッ、ニックは制服マニアだからな。こないだもあそこの生徒孕ませたばっかだろ、何人退学させる気だっつうの」


 ゲームセンター前に座り込んで大麻らしき煙草を吸っていた黒人たちのグループは、ちょうど日課の性欲処理を終えた直後だったようで、道ばたにはさくら学園の1年生らしい女子生徒が放心状態で座り込んでいる。制服のスカートは力任せに破り捨てられ、口の周りや性器は大量の精液でべたべたになっていた。ゲームセンターのガラスドアには「お客様へ:JAPとの性交渉はホテルでお願いします」と大きく手書きされたポスターが掲示されているが、基地の兵士たちがそうしたマナーを守ることはほとんどない。

「ちょっと、乱暴はやめてください!」

ニックと呼ばれている190センチ近い巨漢が理沙の手を引いて裏路地に連れ込もうとしたので、ケンジは思わず抗議の声を上げた。

「JAPとやりたかったら他にいくらでも立ちんぼがいるでしょう!僕たちはFAZの生徒なんですよ、いくらなんでも・・・!」

「はあ?お前らJAPは娼婦だろうが学生だろうが、いつでもXXXしていいのを知らないのか?イヤだったらさっさとHCAに
でもなるんだな」

「そ、それはそうですが・・・」

正論をぶつけられて、ケンジは口ごもってしまう。この国ではHonorary Citizen of America(名誉市民=HCA)としての権利を得なければ、自分たちは常に「被害者」の立場であり続けるしかない。ケンジたち純日本人が通うさくら学園の生徒が、FAZの外でこうしたトラブルに巻き込まれるのは日常茶飯事だった。性交渉や金銭の譲渡を断ったJAPが路上のトラブルで射殺されるケースは珍しくない。

「オラ、お前の女、ちょっとだけ貸してもらうぜ。いいだろ?」

「か・・・貸してくれってどういう・・・」

「こいつのプッシーを使わせろってことだよ、坊や!たっぷり膣内射精してお前もめでたくHCAにしてやるよ」

「やめてくださいよ、痛がってるでしょう!」

細腕を力任せに捕まれた理沙が悲鳴を上げたので、ケンジは勇気を振り絞って抵抗を試みた。しかし、

『せんぱい、いいんです・・・。あたしこういうの、なれてますから』

理沙が日本語で・・・・そう言ったので、観念してうつむいてしまった。古文が不得意だと言っていた理沙だったが、初めて聞いた彼女の日本語は、ケンジにはとても美しく流ちょうに聞こえた。理沙は普段話している英語もきれいな発音をしているが、日本語の方もまるで昔の日本映画で見たような自然なアクセントだ。

「理沙、そんな・・・」

『いいの。おわったらおいかけますから。おうちがばれるとイヤですし、エキでまちあわせしましょう』

屈強な本国人に囲まれておどおどとしているケンジに、理沙はゆっくりとした日本語でそう伝える。そのとき、男が「お前らも一応アメリカ市民なら、サル語じゃなく共通語で話せよ!」と恫喝したので、ケンジはビクっと体を震わせてしまう。男の方へ振り返った理沙はにこっと笑い、「ごめんなさい、カレちょっと気が弱いんです」と謝罪した後に

「ええっと、ここでファックします?それともBlowjobの方がいいですか?」と続けた。

理沙の慣れた様子に、ケンジもがっくりと肩を落とす。同世代の子たちと同じように、理沙もHCAになるため中学生のころから多くの米国人とSEXをしてきただろう。それは当たり前のことだ。でも、ケンジはそのことを努めて考えないようにしてきた。

「へへ、イエローキャブはさすが話が早いな。オラ、さっさとこっちに来いよ」

「あはっ、米兵の方には何人もファックしていただいてますから・・・。ねえ、あたし、強い人の赤ちゃんが欲しいんです。こんなメス猿のおまんこでよかったら、本国人様の尊いザーメン様をいっぱい膣内にCum Shotしていただけませんか」

「へへ、上手にBlowjobできたら考えてやってもいいぜ。オラ、彼氏が見てる前で口でファックしてくれよ」

「えっ・・・は、はい。分かりました・・・」

理沙は一瞬ケンジの前で躊躇した様子だったが、やがて覚悟したのか「失礼します(Excuse me SIR)」と言って、米兵の足下にひざまずいた。慣れた手つきでミリタリーズボンのジッパーを下ろすと、彼女は血管の浮き出たビッグサイズの怒張を白い手でするりと取り出してしまう。ケンジの包茎と違って全く皮が余っていない黒人のそれを見た理沙は悦びの吐息をもらすと、金玉から先端まで長く伸ばした舌でなめ上げ、ためらいもなくしゃぶりついた。
「はぁん・・・じゅるっ、じゅるるるるるうっ」
黒人は、理沙の短い黒髪をバイクのハンドルのように乱暴に握ってピストンを始める。理沙は小さな口をひょっとこのようにすぼめて、ズッポズッポと嫌らしい音を立てて黒人の巨根を責めたてた。ケンジはその場から逃げることもできず、その淫らな様子に釘付けになっていた。理沙が登下校途中に純米国人とホテルに入るところを目撃したことはあっても、こんなに間近で性交の様子を見るのはケンジにとって初めてのことだったのだ。

理沙が路上に投げ出したバッグからは「Yasashii Nihon-go」と表紙に書かれた古文の教科書が飛び出し、路地裏の水たまりで汚されていた。黒人はそれをわざとブーツで踏みにじりながら、理沙の口を長く太い肉棒で犯し尽くしていく。

                      * * *

 第二次大戦後、日本国が米国の51番目の州となってから1世紀以上の時が経過した。終戦後、国民の4分の1が日本民族という建国以来初めての状況に直面した米国では、今後日本民族の政治家が急増し権限を拡大していくことを恐れる国民が圧倒的多数を占めた。平和裏に民族融和が進まなかった背景には、追い詰められた日本軍が大戦終盤に2発の核爆弾を米本国に投下したことがあったと言われる。「日本民族は虐殺を好む残酷かつ卑怯な欠陥民族」というのはアメリカのみならず当時の国際的な共通理解で、日本民族に対戦以前からの米国民と同等の市民権が与えられることに多くの国民が反対した。

 こうした世論に押される形で、米議会は1950年代から60年代にかけて「緩やかな民族浄化政策」とのちに揶揄されることになる一連の法整備を少しずつ進めていった。すなわち、日本人同士の結婚の免許制や税率操作をはじめとした同化政策である。

 この法制下で、戦前から米国国籍を保持していた国民は「一等国民」(ファースト)と定義される。そして、彼らと結婚したり、子供をもうけたりした日本人女性や、厳しい条件をくぐり抜けて米国に利益をもたらすことを認められた日本人男性には、「名誉市民」(HCA)として一等国民に準ずる権利が認められることになった。一方、HCAではない日本民族は「二等国民(セカンド)」と定義され、進学や就職、婚姻、出産などあらゆる社会生活に一定の制限が設けられることになった。

 この一連の法整備により日本民族同士の結婚は激減し、米国日本州(2011年に東日本州と西日本州に分割)では戦後50年時点で新生児の84%をいわゆる「ハーフ」が占めるほど、急速に民族混合が進んだ。旧日本人同士で結婚した家庭はまれだったが、そうした家庭で生まれた「純日本人」たちは戦前回帰を目指す右翼主義者とみなされて強い差別を受け、通常の市民生活を維持することは困難を極めた。基本的人権が大きく制限された彼らは、現代では正式名称の「セカンド」ではなく「JAP」と呼ばれている。

 JAP男性は愚連隊のような徒党を組んで犯罪を犯すケースが多発。JAP女性はHCA権利の取得や生活のために体を売ることが一般的となり、多くのストリートチルドレンが生まれた。そうした事態を憂慮した本国の判断で、ケンジたちの住むFormerjap Administrative Zone(旧日本人特区、通称FAZ)ができたのは40年ほど前のことだ。関東だけで27カ所ある一定のエリアの中では、JAPの自治のもと円満な人権が保障されることになり、JAPたちの生活は急速に正常化していった。しかし、教育機関やマンションが建ち並ぶFAZの外では基本的にファーストからの要求を断ることはできないし、ファーストと同じく正当な裁判を受ける権利もまた、彼らは持っていない。

 JAPの女子たちはHCAになるため、子供のころから性奉仕の方法を学び、いつか一等国民(ファースト)男性の子を出産することを願っている。さくら学園のようなFAZ内の教育機関では、そうした女子生徒たちの願望を当然のこととして、将来のための活動を全面的に援助している。たとえば通学途中でファースト男性に性交渉を誘われた場合、授業を欠席することも許されているし、風俗街での体験学習なども行われていた。年に数回開かれる「学園祭」では、ファースト男性たちを性的に接待する出し物が各クラスで用意されるほどで、学園祭後の健診では多くの女子生徒たちにマルがつき、満願かなって退学していく。健診でマルが出る・・・つまりファースト男性の子を妊娠したことが確認されれば、HCA資格の申請が認められるからだ。

                         * * *

「ずるるるるるっ、ジュボジュボジュボジュボジュボッ❤ あはぁっ、こんなにふっといのひさしぶりぃ❤ こんなデッカイおチンポとファックしたの、たぶん中学生以来です・・・❤」

「当たり前だろ、お前のサル彼氏のペンシルディックと比べてみろよ、ギャハハハハッ!」

「あは、I have fucked with him not yet(カレとはまだしたことないの)。ねえ、このAmazing cockで理沙のおまんこブチ犯してください・・・❤」
「ぎゃははっ、なかなかよく調教されてるじゃねえか。おい坊主、誰でも乗せるイエローキャブに乗らないなんてお前アホなんじゃねぇか?ああ、それとももう去勢されたのかよ」
「・・・。」

 ケンジのようなJAP男子がHCAとなるためには、女子に比べて高いハードルを越えなくてはならない。まずはさくら学園のような州立校でそれなりに優秀な成績をおさめ、本国の大学に進学するのが第一条件だ。さらに、日本人としてのアイデンティティーを放棄することを聖書に宣誓するなど、日本民族ではなく純米国人として国に貢献することを証明するため、さまざまな手続きや審査、試験などをクリアしなくてはならない。

 これらの条件の中で、男子にとって最も重いのは「18歳の誕生日から卒業までに薬物投与による去勢措置を受けなくてはならない」というものだ。去勢後の性別は自由に選択することができるものの、JAP男子がHCAとして生きていくためには、日本民族の子種を一切残さず米国民として一生を奉仕することを星条旗に誓わなくてはならない。

「ああもう我慢できねえっ、オラ!汚えイエロープッシーを浄化してやるぜ!」

「あっ、あひっ❤ いやあんっ!」

理沙のいやらしい口淫に我慢ができなくなったのか、黒人は彼女を無理矢理押さえつけると、チェック柄のスカートを乱暴にまくり上げてバックから挿入した。20センチもある巨根がうねりながら理沙の秘所に押し込まれるさまは、まるで大蛇が巣穴に入っていくようだ。気づくとケンジは学生ズボンの上から自分の陰茎をまさぐり、はあはあと息を荒くしていた。目の前で最愛の彼女が陵辱されているのに、彼の股間は熱く勃起して、射精の快楽を求めて暴れている。
こうしたJAP男子の反応はファーストたちには異様にうつるが、現代では遺伝医学的に証明されている。すなわち、JAP男子は同民族の女性を異民族に寝取られるシチュエーションに、性的興奮を覚えやすい特性があるというものだ。

「あっあっあっあっあっ、あひっ❤ はああっ、あっあっあっあっあっ❤ ゆっ、Your hard cock is amazingっ!はあんっ、I love your majestic cock❤❤」

理沙は小さな体を巨漢に犯されながら、淫らに腰を振ってその陰茎を愉しませ続ける。ドギースタイルはJAP女性が中学で習う基本体位だ。ただ、背後から犯されながら両手でファースト男性の金玉をいやらしくいじり、性的興奮を与えるという手技は理沙のオリジナルである。ファースト男性に種付け相手として選ばれるためには、こうした自助努力が必要なのだ。

「へへ、彼氏の前で盛りやがって、このメス猿が! ザーメンどこに欲しいんだ?言ってみろ!(Where do you want me to splurge my juice?)」

「はあっ、はぁっ❤イッインサイド! プッ・・・プリーズ・・・Please cum inside me❤❤」

「へへ、ガキのくせに生意気言いやがって!オラッ、もっとマンコ締めろ、このメスザルが!」

「あひいいっ❤カムインサイドミィ、プリーズ、プリーズぅ❤❤」

「オラッ、今日からお前は俺の女だ、彼氏の前でちゃんと誓え!」

「い、Yes sir!  あっ、I’m your lover! I swear!!!(あなたの女になります、誓いますぅ❤)」

「ぎゃはははっ、彼氏もかわいそうにな、去勢される前に大事な女を寝取られてよ」

「はああんっ、ごめっ、ごめんなさい先輩❤ あたし、今日からカレのものにされちゃうのおっ❤ でもっ、ちゃんとあとで先輩ともセックスするからぁっ・・・!あっそこだめ!あっあっ、ああああああん❤」

「ケッ、ウブなふりしてんじゃねえぞ、クソビッチが!(Don’t play innocent, Horny BITCH!)オラ、そろそろ出すぞ、ウオオオオッ!!」

「はっ、はひっ、本国人様の尊いザーメンください❤ 黄色い猿のおまんこにたっぷりブラックザーメン注いできれいにしてえん❤❤」

ケンジはすでにジッパーを下ろし、ボブのものとは全く異なる形状のモノを自らしごき立てていた。あまった皮を上下するようにして、情けなく中の陰茎をさする敗北者のオナニー。目の前でがに股になり、黒人のチンポにまたがるようにして無様に腰を振る恋人の姿をオカズにして、カレはいまみじめな射精を遂げようとしていた。

「I love, I love you Darling❤ ああんっ、あなたの赤ちゃん欲しいのぉっ❤」

「へへっ、俺のザーメンで一人前のアメリカンにしてやるぜ。認知なんかしねえけどな、ヒャハハハハッ!これだから日本州の駐在は最高だぜ、おお、出る出る・・・っ!」

「あうっ、出、てる・・・! 中でドグドグって・・・❤ あ、ああう・・・ohh…Fuck…❤」

黒人が腰をうねらせて理沙の中の感触を愉しむ姿を見た、その瞬間にケンジは射精した。小さじ2杯ほどの未熟な白濁液が「ぴゅるっ!」と勢い良く噴出し、あと少しで彼がもみしだいている理沙のかわいらしいお尻に届こうとしたが、すぐに失速して汚い裏路地の地面に落ちた。
彼の射精はそれっきりだった。

一方黒人の方はまだ、何回も何回も繰り返し射精するかのようにして理沙の中に大量の精液を注ぎ込んでいた。引き締まった黒い臀部の筋肉がビクビクと締まるたびに、彼の何億という精子が理沙の子宮を侵略していく。

「あはあ・・・❤」と白目をむいて快楽にむせぶ理沙の秘所から「ずるんっ」と音を立てて大蛇が引き抜かれると、一瞬ののちに「ビュッ!ブプぅ――――――ッ、ブビュッ❤」という間抜けな音を立てて滝のようにザーメンがあふれ出た。

すでに萎えつつある陰茎を握りしめて震えているケンジを尻目に、理沙はボブの太い首に手を回して抱きしめ、ついばむような恋人同士のキスを交わしている。「I love you❤ You can fuck me every day sir…❤❤」と愛の言葉をささやきながら。

「おい坊主、お前もうすぐチンポ立たずのクソホモビッチにしてもらうんだろ?ニューヨークでもケンブリッジでも行ってお勉強するつもりだろうが、お偉い学者になる前にどうせケツ穴ファック大好きな公衆便器にされてオシマイだよ。ハッハハハハッ!」

黒人は満足したのか、1ドル札をその場にぽいと投げ捨ててその場を去って行った。ケンジは息も絶え絶えになっている理沙の服を直してやり、持っていたティッシュで黒人がたっぷりと出した精液を拭いてやる。できるだけ彼女の中に精液を残してやるように拭いたのは、彼なりのやさしさだった。できることなら、この精液で妊娠してほしい。それがJAP女性の幸せなのだと聡明なケンジには分かっていた。

「はぁ、はぁ・・・せ、せんぱい・・・ごめんなさい、予定が狂っちゃって・・・。はぁ、はぁ・・・あたしファックしているときに色々言ったけど・・・気にしないでくださいね・・・」

「いいんだよ、当たり前のことだから。気持ちよかった・・・?」

「うん、いつも家にファックしにきてくれる近所の常連の人より大きかったから・・・。あたし、なかなか妊娠しにくい体みたいだから・・・もっとがんばらなきゃ・・・」

「お、応援するよ・・・。ごめん、今日は理沙の家に行くの、やっぱりやめとくよ。ちょっと用事を思い出したし・・・お、俺、帰るね」

ケンジは彼女を残して、その場を立ち去った。ファーストの荒々しいSEXを間近に見て怖じ気づいたのではない。理沙と自分が性交することが、突然罪深いことのように思えたからだ。理沙にとっては、きっとたくましいファーストたちと肌を重ね、いずれ妊娠することが幸せなのだろう。それは恋愛とは全く次元の異なる、将来へ続く輝かしい道だ。自分とはあくまでも恋人同士として、清い関係でいるのがふさわしいと、彼は考えた。

ケンジは気づいていない。いくら心の中で言い訳を重ねても、自分の最愛の彼女を目の前で寝取られるという最高のシチュエーションに心を奪われてしまったのだということに。現代のJAP女性にとって妊娠が夢であるとするならば、JAP男性にとっては「寝取られ」こそが快楽なのだ。帰宅したケンジは、これから何度も何度も今日の体験をオカズにしてオナニーを繰り返すことになるだろう。そして、必ず「次」を理沙にねだるのだ。

こうして、彼の童貞は永遠に護られ、輝かしいHCAへの道が開かれる。理沙もいずれ、愛してもいない米国人の子を宿し、ケンジと離れていくだろう。2人の別れまであと半年。黄昏のディストピアの、ありふれた愛の形だった。

関連記事

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する