寝取られとは

■寝取られ【NTR】

自分の好きな異性が他の者と性的関係になる状況や、そのような状況に性的興奮を覚える嗜好のこと。しばしば「NTR」などの略称で呼ばれる(Ex.「-性癖」「-マゾ」)。動詞「寝取る」の受動形の名詞化された言葉。

「寝取られ」をテーマとする作品は多いが、パートナーの女性を他の男性に奪われるパターンを指すことが多く、女性がパートナーの男性を奪われるパターンでは描かれない。「自分の愛する女性が他の男に抱かれる」ことに興奮を覚える、というシチュエーションに背徳的な淫靡さがあることが、「寝取られシチュエーション」の作品が多く生まれた理由であるからとされる。

 寝取られ性癖は、かつては日本よりも欧米でメジャーな性癖だった。「エリート白人夫婦の妻が、庶民の黒人に寝取られる」「情けない白人の夫が情事を目撃し、黒人の巨根にあえぐ妻に絶望する」といったシチュエーションが定番だったようである。不倫文化の根強いフランスには、パートナーを寝取られた男性を示す言葉が複数存在することも知られている。
 日本国内では、もとは成人向け淫靡小説などでしか脚光を浴びないマイナージャンルであったが、成人向けの同人誌やPCゲームなどでその淫靡性と商業性が着目されるようになり、平成20年ごろからは一大ジャンルとして市場に認識されるようになった。つまり、それまでは作品中の1シーンとして描かれるかどうか、というレベルだった「寝取られ」が、作品全体のテーマとして扱っても売れるほど広まったのである。
 『陰湿オタクにイカれる妹(彼女)~大事なあの子が寝取られて~』など同人ソフトハウス作品にとどまらず、商業ベースのPC作品でも「寝取られ」をテーマにした作品が多く作られるようになり(☆Ex:『それでも妻を愛してる』)、「DMM.com」「DLSITE.com」といったダウンロードサイトでも、作品を分けるジャンルのひとつに「寝取られ」を設定するほどになった。【→記事の続きへ】
★「人妻萌え」との関係

国内では、もともと「人妻」というジャンルが「女子高生」や「OL」などと並んで大きな人気を集めてきた。すなわち、「独身女性よりも夫がいる妻のほうが萌える」という認識が広く浸透していたのだと言える。人妻ものの人気の基本は、男性は「夫がいる女を抱いている」ことに、女性は「夫がいるのにSEXしてしまう=感じてしまう」ことに、それぞれ背徳感を感じるというところにあると考えられる。そういう意味では、女子高生ものは「清純であるはずの少女が淫靡な行為をする」ことに、OLものは「会社の制服を着て、社内でしてはいけないことをする」・・・というふうに、あらゆるエロジャンルの根源には「背徳感」や「ギャップ」と呼ばれる感覚が存在していることにも注意したい。

「寝取られ」は人妻ジャンルからさらに踏み込んで、本来は登場しないはずの「女性のパートナー」から情事を見た場合のマゾ性を描いたものであり、さらにニッチな性癖であることがわかる。人妻ものが好きでも、寝取られは受け付けないという人は多い。


★寝取られのバリエーション

パートナーを寝取られた男性側の状況や反応は様々である。一口に「寝取られもの」の作品と言っても、状況によって多くのバリエーションがあることも、近年このジャンルが隆盛している理由の一つとされる。

【1】浮気されていることを知らない。
【2】浮気されたことに気付き、激怒している(またはショックを受けている)。
【3】浮気されていることを知っているが、動揺していない。
【4】パートナーの浮気は本意ではないのに、その状況に興奮してしまっている。
【5】浮気相手に屈服し、自分もパートナーと同じように隷属したいと考えている(NTRマゾ、MM夫婦)。
【6】(自分が興奮を得るために)パートナーに浮気をすすめる
【7】(自分が興奮を得るために)パートナーが浮気をするように仕向ける



・・・などのバリエーションが代表的である。

自分からパートナーの浮気を画策する【6】や【7】の場合、寝取られでなく「寝取らせ」ではないかという指摘がネット上などでなされることがある。「寝取らせ」シチュエーションは純粋なNTR性癖を持つ人々(NTRスキーなどと自称する)からはしばしば批判されることが多く、注意が必要である。


★他の性癖、シチュエーションとの関係

18禁ゲームや同人誌などで「寝取られ」のシチュエーションが扱われる場合、しばしば他の性癖やジャンルと適合して扱われる場合がある。代表的なのは学園などを舞台にした無差別レイプを扱った作品で、例えば無差別に女性を襲うレイプ者に誰かのパートナーの女性が犯されてしまうシーンがあれば、陵辱であると同時に寝取られシチュエーションであるとも言える(GUILTY、BISHOP作品などに多い)。


★催眠、洗脳もの

「催眠」を「寝取られ」と同じ規模のメジャージャンルに押し上げたソフトハウス「BLACK RAINBOW」の作品でも、寝取られシチュエーションが扱われることが多いのはよく知られている。ヒット作「催眠学園」「催眠術2」はいずれも催眠導入機を手に入れた主人公が、学校の女子生徒たちを好き放題に洗脳して異常な行動をさせ、性欲を満たしていく作品だが、

「夫を洗脳し、家庭内で妻と娘を犯すのを当然のこととして許容させる」

「夫を催眠術で動けなくさせ、洗脳した妻に『あんな粗チンの夫より主人公のほうがいい』と言わせながら犯す」

といった、王道NTRシチュエーションと見事な混合を果たした独特の描写で好評を集めた。


★「悪堕ち」とは

NTRに類似した性癖に「悪堕ち」がある。魔法少女ものや戦隊ものなど、やや子ども向けの番組でしばしば扱われる「正義のヒロインが敵組織に洗脳され、悪の手先に堕ちる」というパターンのことで、「衣装がカラフルで可愛らしいものからダークでセクシーなものに変わる」「目つきや口調が変わり、悪の組織に忠誠を誓うような言動をする」という表現がされることが多い。もちろん番組内ではエロティックな描写はされないが、少年時代に目にしたこうしたシチュエーションに触発され、成人後に性癖として目覚める人がいる。
悪堕ちは寝取られと多くの要素を共有している。

・信じていたパートナー(正義)が裏切り、浮気(悪の行動)をする
・行動や容姿が変化し、よりセクシーであったり、倫理的に奔放に変わる
・その理由が、自分以外の憎むべき相手(間男や敵組織)である」

・・・などの部分がそれである。「悪堕ち」を扱った同人誌やゲームは寝取られものに比べてやや少ないが、一部熱狂的なファンもいるようである。
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[ 2012/06/03 13:37 ] ブログ記事 | TB(0) | CM(2)

寝取られ視点ではバリエーションの5が好きですが、NTR属性と対同性のM男属性との重複であるためか少ないんですよね。
なので私にとってイオの世界さんは貴重な存在です。
[ 2012/06/04 02:16 ] [ 編集 ]

そうですね、なかなかmm夫婦ものは数が少ないです。私が目覚めたのはブラックレインボウの初代黒虹本についてきた、催眠学園に登場するエリートサラリーマンが妻と娘を差し出す低脳奴隷に洗脳される外伝をやってからです。あれは名作でした…
[ 2012/06/04 15:42 ] [ 編集 ]

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